コブリス・プラスの主な機能
1. 建設発生土に関する実務を支援する機能
公共工事における建設発生土の搬出・搬入の状況を把握し、建設発生土の工事間利用を促進するために、『「公共工事土量調査」による建設発生土等の工事間利用調整実施マニュアル(案)』のとおり、「予定調査」と「実績調査」が行われます。
実務では、発注者は工事の予定・計画の段階で、土量の想定数量や計画数量を登録して、「未決定工事リスト」等によって候補工事を共有することで、工事間利用調整を図ります。
また、施工の段階では実際の土量に基づいたデータ更新を受注者に促すことで、「未決定工事リスト」等の精度が上がり、工事間利用調整の機会が拡大します。
コブリス・プラスは、以下のとおり公共工事土量調査の「予定調査」「実績調査」に必要な、発注者による土量データの登録や、受注者による土量データの更新といった業務手順を電子的に実現すると共に、相手候補工事のオンラインでのマッチングにより工事間利用調整を支援します。
時 期 |
受注者 |
発注者 |
協議会事務局 |
工事の計画段階 |
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工事の施工段階 |
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工事の完了後 |
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2. 建設発生土の官民有効利用マッチング(官民マッチング)の実務を支援する機能
建設発生土の官民での有効利用を促進するために、国土交通省では官民マッチングを実施しています。
コブリス・プラスは、以下のとおり公共工事の発注者と、民間工事の関係者が、各工事で搬出・搬入する予定の土量データを登録することでお互いに共有し、相手候補工事のオンラインでのマッチングにより工事間利用調整を促し、建設発生土の官民有効利用の促進を支援します。
時 期 |
民間機関 |
発注者 |
工事の計画段階 |
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工事の完了後 |
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3. 建設副産物に関する実務を支援する機能
建設リサイクルガイドラインにおいては、「再生資源利用計画書・再生資源利用促進計画書」等の「建設リサイクルガイドライン様式」を用いた情報管理が示されています。
また、5年に1度の頻度で行われる建設副産物実態調査(センサス)では、建設資材の利用量が調査されます。
さらに、資源有効利用促進法の省令改正等に伴い、受注者は「計画書」の現場掲示や「確認結果票」の作成、提出が義務付けられるようになりました。
実務では、受注者が「建設リサイクルガイドライン様式」によってデータを作成し、発注者に提出することにより適時に状況が把握されます。また、発注者は提出されたデータを用いて集計等することで、建設副産物実態調査における調査票の回収が円滑に行われます。
コブリス・プラスは、受注者による「建設リサイクルガイドライン様式」に基づく各種帳票の作成と提出を支援します。
また、発注者においてリサイクル実施状況を把握しやすくし、センサスの際の調査票の回収を支援します。
時 期 |
受注者 |
発注者 |
協議会事務局 |
工事契約後 |
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工事完了後 |
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建設副産物実態調査の際 |
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4. 搬出・搬入計画の検討
公共工事における「リサイクル原則化ルール」では、各種の建設副産物や建設発生土の搬出や、再生資材の利用にあたり、搬出先・搬入元となる再資源化施設や、他の工事現場について、自身の工事現場からの距離等要件が示されています。
コブリス・プラスは、建設副産物や建設発生土の搬出先や搬入元となる、リサイクルプラントなどの再資源化施設の他、ストックヤードや建設発生土受入地、土質改良プラント、また他の工事現場を地図上に表示し、2点間の距離を測定したり、道のりを表示することができます。
これにより、効率的な搬出・搬入計画の検討を支援します。